どうして外反母趾になるの?

健康な足裏には3つのアーチがあります → くずれると外反母趾になる可能性も!
本来、足の裏は内側の縦のアーチ、横のアーチ、外側の縦のアーチの3つのアーチで構成されていて、それぞれのアーチが着地時のショックを吸収・分散することで全身のバランスを保つと言われています。
ところが、慢性的な運動不足や力力卜が不安定な靴を常用することでアーチがくずれると、足指がうまく使えなくなる可能性がアップ。
外反母趾をはじめ、浮き指、偏平足など、さまざまなトラブルを招く原因になることも。

主な要因は3つあると言われています
(1)骨格など、遺伝による先天的要因
(2)運動不足、足によくない生活習慣など、後天的要因
(3)力力卜の状態の悪さ
外反母趾の要因にはさまざまな理由があるため、それぞれの理由に沿った対処が必要です。
ヒールの高い靴や、カカトを固定できない柔らかい靴を日常的に履くことも、足裏のアーチがくずれる一因。アーチの消失は外反母趾につながる可能性もあるため、日頃の靴選びにも留意しましょう。

足の親指が小指側に15度以上曲がると、外反母趾の状態。
親指のつけ根の突き出た部分が、靴に当たって痛みを感じるほか、悪化すると手術が必要になることも。

適切な足裏には3つのアーチ
適切な立ち方は、足の親指のつけ根部分、小指のつけ根部分、カカトの3点で体を支えており、安定感を増すために5本の指で接地しています。人の足は片方だけで28個の骨があり、これらの骨が筋肉や腿、靭帯でつながれ、組み合わされることで、絶妙なアーチを構成しているのです。

外反母趾になると

足のトラブルや腰痛、ヒザ痛などの原因になるかも
足裏に正常なアーチがあれば歩行時の衝撃吸収もスムーズですが、外反母趾になるとアーチがくずれてしまい、うまく衝撃を吸収できない状態になっている場合も。 すると、ヒザや腰などの関節に着地の衝撃が直接響くため、痛みや不調を感じやすくなることもあります。
また、外反母趾の部分をかばうように歩くことで脚自体が変形してしまうこともあると言われており、O脚やX脚に発展してしまう場合も。こうしたケースを引き起こさないためにも、日頃からアーチを意識した歩行や靴選びを心がけましょう。

足裏のアーチがくずれると、歩行時の衝撃がヒザや股関節に伝わりやすく、痛みや不調を招くことも。


頭痛、肩コリなど上半身の不調の原因にも
外反母趾は単にその部位が痛むだけではなく、全身に影響を与えることも考えられます。外反母趾になると足指をうまく使えなくなるため、心臓から最も遠い部位である足指や足裏の血流ポンプ機能にも影響を及ぼす可能性もあり、全身の血のめぐりがよくない状況になることも。
すると冷えやむくみ、免疫力の低下を感じやすくなりかねません。また、外反母趾により生じた体のバランスのくずれを一肩や首で修正しようとするため、特定の部位が緊張しがちになり、首や肩のコリなど上半身の不調を招くとも言われます。外反母趾は足だけの問題と軽視せず、原因や対処法を学びましょう。

足指をうまく使えなくなると、足裏の血流を送り返すポンプ機能に影響し、冷えやむくみの原因になることも。



外反母趾になりにくくするには…
子どもの時に足裏のアーチをしっかり形成することが大事

足裏のアーチが形成されるのは、平均して6〜7歳と言われています。学校の健康診断では足のアーチ測定は行わない場合が多いので、就学前後のこの時期に、アーチがあるかどうか一度チエックしましょう。もしこの時点で未形成なら、凸凹したところを歩いたり、家では裸足で過ごしたりして足指をしっかり動かし、足に刺激を与えましよう。成人してからアーチを再形成するのは困難と言われています。子どものうちに、足に柔軟で多様な動きを経験させて、しっかりとしたアーチを形成すること、またせっかくできたアーチがなくならないよう、足指を動かす生活習慣を身につけることが重要です。

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松井美樹(まついみき)
柔道整復師